呼吸と痛み改善と栄養

こんにちは。
FUSHIMITTO personal gym の西川です。

今、体のどこかに痛みをお持ちですか？

我々パーソナルトレーナーは、痛みを抱えているお客様が来られた時には必ず呼吸にアプローチをします。

なぜかと言うと、呼吸へのアプローチで痛みを緩和することができるからです。
痛みが緩和されなくても、痛みを緩和しやすい状態には持っていけます。
それから治療や運動を行う方が効果的です。

痛みを抱えている場合、筋肉は必要以上に緊張しているカ所があります。
動くたびに痛みを感じていては全身が緊張してしまうかもしれません。

そういった場合、体は交感神経が優位になり呼吸が浅くなる可能性があります。

呼吸が浅いと酸素と二酸化炭素の交換がスムーズにいかないことが起こります。
酸素が肺に入っても細胞に入らなければ意味がありません。
組織の損傷を回復させるにはエネルギーが必要です。
そのエネルギーは細胞に酸素が入ることで作られます。
細胞に酸素が入らなければエネルギーが作られず、回復に遅れが出ます。
また脳に酸素が行き届かなければ、体の過緊張を改善することも難しくなります。

なので最初に呼吸にアプローチします。

ですが、それと同時に考えなければならないことがあります。
それは酸素の運び屋についてです。
酸素の運び屋は赤血球です。
赤血球内のヘモグロビンに酸素がくっつくことで酸素が血液中を流れます。

さてここからが本題です！やっとです…
痛みを改善したいなら、炭水化物、たんぱく質、野菜、脂質を摂取しましょう！

いや、全部やん…

そうです！結局はちゃんと食べることが必要なのです。

これで終わったら簡単すぎるので、本日はもう少し深く入ります。
これを読み終わった後には、赤血球のために食事をしたくなるでしょう！

で、今回は赤血球とたんぱく質の関係をお伝えします。
以前にたんぱく質の役割について触れました。
https://fushimittopersonal.hatenablog.jp/entry/%E4%BB%A3%E8%AC%9D%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%93%E3%81%B1%E3%81%8F%E8%B3%AA

赤血球内のヘモグロビンはヘム鉄とグロビンというタンパク質でできています。
ヘム鉄は酸素を運び、グロビンは酸素とくっついたヘム鉄を守ります。

赤血球は酸素を受け渡すことが仕事です。
ヘム鉄が酸化されてしまっては酸素を受け渡すことができなくなるので守らなければなりません。
ヘム鉄の酸化を守っているのがグロビンなのです。

なので赤血球のために、酸素を運ぶために、たんぱく質がとても大切になってくるのです！

貧血のような症状がある時にするべきことは鉄分を取る前に、たんぱく質を取るべきかもしれません。
たんぱく質が不足していればグロビンを充分に作ることができず、ヘモグロビンも充分に作られないからです。
となれば酸素を充分に運ぶことなんてできませんね。

酸素を運ぶトラックの数が少なければ、トラックの回転数を上げるしかありません。
1台のトラックで頻繁に酸素の運搬を繰り返さないと細胞に酸素が届きません。
ということは、呼吸の数が増えるということです。
ということは、浅く早い呼吸になるということです。
ということは、体は交感神経が優位な状態のままなので、痛みを緩和することができません。
治療・運動の効果も充分に出ません。

治療してもらってるのに、運動しているのに、さらには呼吸エクササイズもしているのに
今抱えている痛みが改善しない場合は食事にも目を向けてみてください。
たんぱく質不足があれば、それが関係しているかもしれません。

だいたい1日にたんぱく質をどのくらい摂ればいいかはこちらです。
https://fushimittopersonal.hatenablog.jp/entry/%E3%81%9F%E3%82%93%E3%81%B1%E3%81%8F%E8%B3%AA%E3%81%AE%E3%81%A8%E3%82%8A%E3%81%99%E3%81%8E

体の悩みを抱えている場合、運動や治療は解決に役立ってくれます。
そして栄養は運動・治療の効果を高めてくれます。
これらをうまく合わせて活用していくことが健康的に楽しく生きていくために必要です。


長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。




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